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3月30日

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泉悦子監督の映画「みんな生きている〜飼い主のいない猫と暮らして〜」を観てきました。

ほとんど一人で作られた自主制作映画のよう。ご自身が飼われた猫4匹との生活の記録を骨格にして、東京練馬区の野良猫ボランティアの活動や

TNRに協力的な獣医師の活動、動物の保護に関する法令の紹介をはさみ、ドイツやポーランド、アメリカなどの野良猫の様子も取材していました。

猫にあまり詳しくない人にも受け入れやすいよう、猫の可愛い様子や成長ぶりなどと、社会問題としての野良猫の記録の構成バランスが良いと思います。

私にとっては、実際の避妊手術の様子や、都会のボランティアの活動の人たちの様子、海外の取り組み方などは大変参考になりました。

都会の住宅街の野良猫問題は、島などの隔離された場所などと比べると(問題が複雑で苦情が絶えず)はるかに大変そうです。

もう人生の活動のほとんどを猫たちに注いでいると思われる人が何人も登場して、観ていて「こりゃタイヘンだ・・」というのが正直な所。

 

上映会の主催は「にゃんずネット横須賀」。上映会後に横浜市神奈川福祉保健センターの(行政側の)方の講演がありました。

基本的に野良猫問題というのは、問題の大小はあれども、基本的には同じ内容の為、積極的に問題解決を目指した取り組みの報告は

大なり小なり野良猫に関わる人間にとって大変参考になるのは間違いありません。

しかし、社会がギスギスして寛容をいっそう失いつつある現代社会において、人間関係の嫌いな私にはちょっと荷が重すぎることばかりであることが

ハッキリし、「猫の絵を描くために野良猫に会いに行ったら、誰かが世話してくれているものの上澄みをかすめ取るだけのような後ろめたさを感じた」者が

手を出す領域をすでに超えつつあるように思えてなりません。